本命の入試が近づいてきた今、親として思うこと
本命の入試が近づいてきた。
いよいよ本番。
正直、心臓がギュッと痛くなるくらい不安になる。
ここまで来たからには、開き直りもあって気持ちは少し軽くなったけど、
それでも不安が消えることはない。
入試一か月前に起きた出来事
入試一か月前、突然その時はやってきた。
息子が言った。
「塾、もう行かない。やめる」
今まであれだけ頑張ってきたのに?
入試まで、あと一か月のこのタイミングで?
追い込みをかける時期の、まさに今?
私は一気に焦った。
私の中にあった「当たり前」
理由は単純で、
私の中で「塾=受験に合格するために必要な場所」という考えが、
当たり前のように根付いていたから。
- 塾に行けば何かアドバイスがもらえる
- 塾に通うのが普通
- 受験生なら、みんなそうしている
しかも授業料は先払い。
入試直前の集中講座も申し込んでいて、
約20万円が無駄になる現実が目の前にあった。
正直、決断した息子よりも
決断を受け止める私の方が、ずっとしんどかった。
親の不安は止まらなかった
このままで本当に大丈夫なのか。
お金も払っているし、少しでも行ってくれないか。
志望校に合格するための何かを教えてもらえるかもしれないのに。
考えれば考えるほど、不安が頭の中をぐるぐる回り、
私は食欲を失い、1週間で2キロ痩せた。
塾は本当に必要なのか
考えても考えても、答えは出ない。
でも、考えている間にも時間は勝手に過ぎていく。
何が正解なのか。
どうしたらいいのか。
答えのない問題に向き合うことは、
出口のない迷路を歩いているようで、本当にしんどかった。
自分のことならまだしも、子どものこと。
しかも高校受験という、これからの人生にも関わる選択。
気づいてしまった「私の視点」
悩み抜いているつもりだったけど、
ある時ふと気づいた。
私は「息子のため」と言いながら、
息子の気持ちを置き去りにして、
世間の正解や流れだけを見て考えていた。
息子に理由を聞くと、こう言った。
「塾に行っても、自分のやりたい勉強ができない。
ただ過去問を解いて、解説を聞くだけ。
今の自分には時間のムダやと思う」
理解できなかった母の本音
私は内心、こう思っていた。
それは必要なことじゃないの?
知識の積み上げじゃないの?
本当は面倒になっただけじゃないの?
一度では納得できず、何度も聞いた。
そのたびに私はイライラし、
息子はついに泣きながら反抗した。
今思えば、
理解されない悔しさと、
自分を信じてもらえない悲しさが限界だったのだと思う。
私は息子を見るのではなく、
塾の目線、世間の目線で語っていた。
塾をやめるという選択
それでも、何度聞いても答えは変わらなかった。
その固い意思と覚悟に押されて、
私たちは塾をやめる選択をした。
親子二人三脚の受験が始まった
そこからは、親子二人三脚。
手探りで受験に向かった。
何度もケンカをした。
言い合いになり、泣いた。
正直、
「塾に任せられたら、どれだけ楽なんだろう」
そう思ったことは何度もある。
塾をやめたからこそ見えたもの
でも、塾に任せきりだったら見えなかったものがあった。
息子の本気。
弱さ。
迷い。
こんな近くで感じることは、きっと出来なかった。
この大変で、濃密な時間は、
今思えば一番の宝物だったのかもしれない。
自分を信じる力
そして、息子の強さを知った。
入試一か月前に塾をやめるという決断。
周りの友達も、塾の仲間も通い続けている中で、
一人やめる不安は、相当大きかったと思う。
塾の先生にも
「今やっていることは意味がある」と引き止められた。
それでも息子は、
「今の自分には合わない勉強」
「この時間がムダだと思う」
そう感じ、自分を信じて塾をやめた。
勉強法に正解は一つじゃない
そして一人で図書館へ通い、
自分がやるべき勉強を積み上げていった。
実際、同じ塾で同じ志望校を目指していた子たちから、
入試間近になって
「塾の勉強が忙しくて、志望校の勉強ができない」
という声も聞いた。
塾の勉強が無意味だとは思わない。
ただ、志望校や本人に合う勉強法は人それぞれ違う。
誰も間違っていない。
ただ、どう感じ、どう判断し、どう行動するかが違うだけ。
受験生という枠に、
みんなを同じように当てはめる必要はないんじゃないか。
そう思った。
正解はわからない。だからこそ
結果は、まだわからない。
試験内容も、合否も、正直わからない。
情報や分析、数字の強さは塾の大きな強みだと思う。
それが欲しいなら、塾という選択は間違いではない。
ただ、合否は神のみぞ知る。
正解がわからなくて当たり前。
私が大切にしている言葉
「自分が選んだ方を、正解にする」
今回の選択も、
私たちが選んだ道を正解にしていく。
正解にしてみせる。
そのために、
親子で必死に向き合い、
後悔のない時間を過ごしてきた。
周りに流されず、
「自分はどうしたいのか」を大切にしていきたい。
もし今、
受験や進路、子どもの選択に悩んでいる方がいたら
この話が、少しでも心を軽くするきっかけになれば嬉しいです。
正解は、最初から用意されているものじゃなくて、
自分で選んで、あとから正解にしていくもの。
そう信じて、
これからも「自分の気持ち」を大切にしていきたいと思います。
